雨でさえ心地よく感じた

 

朝、布団の中で昨日のことをじっと考える。ホタテくんがストレートの人々を「普通」と表現したことについて。ホタテくんもポロッと言ってしまったのは分かるんだけど、譲れない意地みたいな態度を取った自分が嫌だ。どう考えてもガンコ親父になる未来しか見えない、それは嫌だ。

自分がどうしてこういう態度を取ったのか、考える時間が必要だと感じる。ホタテくんに「やっぱり来週のレインボープライドやめない?」とラインを送った。ホタテくんもあまり乗り気じゃなかったし、まぁ一人で行こう。性的指向に向き合ういい機会かな。

 

仕事、在宅勤務なのでのんびり働く。仕事に集中すると意識がクリアになる(モヤモヤがなくなる)から働くのは好き。

ふと、自分のゲイ史を書きたいなーと思ってノートにバーっと書く。

・姉妹の弟として生まれ、甘やかされて育った

・「とっとこハム太郎2 」や「わがままファッションガールズモード」を姉たちと楽しんで過ごした

・姉らが愛読していた「ちゃお」「りぼん」「なかよし」「ピチレモン」「ニコラ」などを一緒に楽しんでいたこと

ここまで書いてなんというか、正しく育ってるなと笑っちゃった。

 

昼、スーパーのミックス野菜を炒めて玉子でとじた謎の料理を作る。

こういうのはソースとマヨネーズをかければだいたいお好み焼きになるというのは一人暮らしで学んだ。だいたい5〜6年目で気付く。

 

勤務も終わり急いで新宿へ。「ツユクサ」という映画の試写会がある。

時間もないけど崎陽軒のお弁当を買おうと決めていたので、早足で伊勢丹へ向かう。

シウマイ弁当は入荷待ちで静かにショックを受けた。どうしよ〜とあわあわして他の惣菜屋もみるけどイマイチ惹かれず。映画開始ギリギリまで入荷を待とうと店内をぐるぐる周る。時間もなくなり、トイレに行ってから最後のチャンスと崎陽軒を覗いたら入荷してた。店員さんも顔を合わせただけでシウマイ弁当をレジ打ってくれた。ギリギリまで待ってよかった。嬉しい〜

 

テアトル新宿へ急ぐ。会場は試写会然としていて興奮。これがマスコミか〜とジロジロみた。マスコミは仕事として来てるけど、観客は客として来てる対比がくっきりしていて面白かった。なんだろう拍手とか笑い方がマスコミと客で明らかに違った。

舞台挨拶、小林聡美さんがグリーンの衣装で会場に入ってきた。小林聡美さんだ・・・じーっとみた。歩き方、喋り方、笑い方、すべてが好き。ますます好きになった。

松重豊さんはトークのフォローが上手で会場を沸かせていた。余裕のある感じ、憧れる。

 

エンドロールも終わり、会場が拍手に包まれた。小林聡美さん主演の映画をみると日常を大切にしようと気づくことが多い。

映画館をでたら雨は強くなっていたけど、雨でさえ心地よく感じた。