メモ帳

 

朝、今日は朝からやる気がなかった。あー、こんなにやる気がない月曜日久々だなーと思った。でも、いつもより早く起きて朝食の用意をして、洗濯機を回した。ガジュマルに水もあげたし、玄関やトイレ掃除もした。そして、出勤する時間になるといつものように元気よく玄関を出て行った。音楽を聴きながら駅へ向かうのがルーティンだ。今日はしっとりした本当にいい天気だった。空を見上げると雲が覆われて月曜日にふさわしいと思った。空気は澄んでいて気持ちよかった。


会社に着くと、何事もなかったかのように仕事を始める。仕事を始める前に自分の机の周りを拭く習慣がある。でも、今日はそれすらもできなくて始業時間までぼーっとした。

 

夕方、ロビー階に下りて、ぐるりと建物を一周する。建物には広場があり、小さな子供が遊んでいたり、犬を連れたおじさんが散歩をしていたりした。今この瞬間、あの子の家ではお母さんがご飯を作って待っているのかな? お父さんが新聞を読んでいるかもしれないなと思った。

また外を見ると、さっきまでいた子供たちの姿が見えなくなっていた。あれっと思って見てみると、みんな走ってどこかへ行ってしまったようだった。


帰り道、車内は混み合っていて座席はすべて埋まっていたのでつり革を持って立っていた。特に苦痛ではなかった。いつもなら嫌になるくらい混雑している満員電車なのに、今日に限ってはなぜか居心地が良かった。携帯を取り出してメモ帳を開いてみた。しかし、書くことはなかった。結局、何もせずにそのままポケットの中に戻した。それから、しばらくぼんやりと窓の外の地下風景を眺めていた。

 

夜、ザヤと電話した。一時間ぐらい話した。電話を切った後、携帯を放り投げてベッドに寝転がってそのまま目を閉じた。