出会い、笑い、過程を見守る。

先日友人を飲みに誘った。
週末の予定がなさ過ぎて、寂しくなったのだ。

彼女は芸人をしている。


再来週のライブのあとなら空いてるらしいので、
「じゃあ飲み前のそのライブにいきたいよ!」と伝えたところ、
「ごめん、チケット完売しちゃってる!」と返ってきた。

このご時世だから、実際に劇場まで観に行く人少ないかな?
なんて思ってたから少し驚いたし、安心した。



はじめてお笑いライブを観に行ったのは4年前。

親友が、幼馴染で芸人やってる子がライブに出るとのことで、
渋谷の無限大ホールまで連れていってくれた。
それの芸人が彼女だ。

開演して漫才が始まる。いろんな芸人さんがすぐ目の前でネタをしている。
テレビで見るより数倍も面白い。
左右の観客が笑う。前列のお客さんが特徴的な笑い方をする。
こちらまで笑ってしまう。

これが生の迫力で生の良さなのだ。


それから、親友の幼馴染の芸人とは友達になり、
お酒を飲む仲になり、定期的にライブに誘ってくれては観に行っていた。


2019年の年末
友人が初の主催ライブを開催すると連絡があり、
姉を誘って観に行った。

ばりばり熱気のある主催ライブ。
そこに初めて観る芸人さんがいた。女性のトリオ(3人組)だ。

ボケが2人いて、1人がツッコむ。
2人がボケる度に、会場がドッカンドッカン笑いに包まれる。

思わず姉と顔を見合わせた。
「ひゃ~・・・すごいのきたね」と目で合図した。

「絶対2020年絶対売れるから追っかけよう」と姉の言葉に、
黙ってうなずいたのを覚えている。

それから年が明け2020年、
そのトリオはYoutubeを始めるとグングンと登録者数が増えていった。
そして夏にはしゃべくりにも出演し、
姉と「予想通りだったね~」と話していた。

今でもそのトリオは毎週、ほぼ毎日テレビに出演し、
来月は本を出版する予定もあるらしい。
大忙しである。


劇場でお笑いを見る良さとして、
自分の知らない芸人さんに出会い、知らないお客さんと笑い、売れていく過程を見る。
出会い、笑い、過程を見守る。
これこそが生でみるお笑いの楽しみなんじゃないかと思う。


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