天皇陛下と国民の叔母

 

朝、爆睡から目が覚めた。夢は見なかった。ホタテくんも夢を見ず。コメダに行ってモーニング。ホットミルクの大きいやつを頼んだ。モーニングはトースト、いちごジャム、卵ペーストで注文したら、運ばれてきたトーストには既にいちごジャムがかかってて笑った。なるほど、今すべて理解ったわ。どうりで。店員さんが、「いちごジャムに卵ペーストですね」とやや強調して復唱した理由だ。強調のしかた的にいちごジャムが有料なのかな?と思ったんだけど、組み合わせの問題だったか。いちごジャムトーストのいちごジャムの存在をガン無視して卵ペーストを乗せて食べた。強行突破作戦。甘じょっぱくて美味しかった。

昼、ホタテくんとバイバイして、皇居に向かう。なんとなく応募した一般参賀に当たった。初一般参賀桜田門ではテレビでよく見る国旗が配られていたので貰う。若い人が配ってたのが意外だったな。手荷物検査、二泊分の着替えでリュックがパンパンで申し訳ない。皇宮警察の方も開けたリュックが閉まらなくて苦戦してた。上からリュックをつぶさないと閉まらないけど、立場的にそんなことできないですよね…。僕が上から押して、警察の方がそのすきにチャックを閉めてくれた。思わぬ共同作業で一瞬恋をした。ホタテくんからもらった餅が硬くて鋭利な形だったから(X線でみたら包丁と疑われそうな形)、凶器として没収されないか心配だったけど杞憂だった。待機中、記帳に来た人を眺める。いろんな人が来てるなあ。ちょくちょく天皇陛下万歳!と叫ぶ人がいてビクッとする。街宣車に乗ってたりするんだろうか。
宮殿東庭に移動。サイドに大きなモニターがあり、ライブ会場みたい。「次回のお出ましは13時30分です」と書いてある。お出ましまで50分あってめちゃくちゃ暇。周りをみると、前を向いてじっとしてる人が多い。ぼくも最初の15分ぐらいは自分の靴をじっと眺めてたけど、いよいよ飽きてしまってスマホを開いた。ここまでの日記を書いたり、昨日の日記に追記したりした。ご一家は今ごろお昼を召し上がられてるのかしら…今日のお昼はなんだろう…おせちにそろそろ飽きてカレーを召し上がってらっしゃるかも…箱根駅伝の終盤のデッドヒートをご覧になられてるのかしら…前説みたいなのあったらいいのに…

13時30分、扉が開いて天皇陛下がお出まし。国旗を振った。
慈悲や菩提心を感じる存在だった。どれほどの忍耐を積んできたのだろう。旗を振りながら孤独ってなんだろうと考えた。

参賀が終わり、九段下へ。靖国神社で初詣しようかなと思ってたけど、混んでたのでおみくじだけ引いた。末吉。屋台でお好み焼きとラムネを買ってベンチで食べつつ、ゆく人を観察をした。若い子もけっこう来てるのね。子供が「なんで4文字は短いと感じるのに、3文字は短いと感じないの」と母親に聞いていて、その感覚すごくわかるわ!と心の中で共感した。

夕方、武道館で「国民の叔母」こと清水ミチコのライブ。友人から借りた清水ミチコのエッセイ本で正月の武道館ライブの存在を知り、興味が湧いてチケットを取った。ライブ、笑いすぎて涙が出た。黒柳徹子の「ジェネリック」と、恩赦でシャバに出てきた朴槿恵のモノマネがめちゃくちゃツボだった。

アンコールで話してたことが心に残った。迷ったとき、興味がある方を選んでみることが大事だと。「”興味のアンテナ”を立てていると、”興味”が自分を知らない場所に連れていってくれることがある」と話していた。「今日のライブに興味を持ち、行こうと思ってよかったですか?」とのみっちゃんからの問いに、観客が大きな拍手で応えていたのがよかった。たしかに清水ミチコのライブって”興味が湧いたから来た”人ばかりだろうし。ぼくも興味を持って来てよかった。

 

夜、届いた年賀状を読む。ホタテくんからはシウマイ年賀状が届いた。崎陽軒にこの年賀状を持っていくと、シウマイ15個入りと引き換えてくれるらしい。嬉しい。姉1号は年賀状に一緒に富士山に登ったときの写真を使ってくれていて嬉しかった。

 

ぬこさんのブログで引用があったと通知があり、嬉しく読んだ。

行動に伴う変化について大切なことが書かれていた。

妄想や憧れによって膨らんだ希望が、みるみるうちに萎んでいきます。

自分にはムリなんだ、って思い始める。 それでもやるのかどうかっていうのは、本人の望む強さよりも、いかに目の前のことを繰り返しやれるかが大事はなずです。

どれだけ望んだって、行動には結びつかなかったら結果にも繋がりませんもの。

登山靴のような言葉 - 3年ブログ

ムリなんだと苦しくなったとき、この言葉を思い出したい。

 

慈悲と興味と変化。なんだかいろんなことを考えた一日だった。変化していく自分をたまには客観視して、ポジティブに受け入れたい。また、興味を持ったことには少しでも触れていきたい。そうして実体のない世の中と自分に向き合いたい。ポジティブに足を一歩一歩前に出していき、そのうちどこかにたどり着くんだろうかと想像してみたら、少しだけ未来が楽しみになった。

 

天皇陛下と国民の叔母。